ニーハオ、xilinです。
台湾で最大の観光地「太魯閣(読み方:台湾ではダイルク、日本ではタロコ)国家公園」へ行って来ました!人によっては太魯閣渓谷なんて呼ぶ人もいますよね!
まさに大自然👍
圧倒的なスケール
そんな言葉がぴったりと当てはまる場所です😲 何といっても、ずーっと景色を見ているとだんだん自分の目の縮尺が狂ってくるんです…。きっとそれくらい、いつも見ているものとは大きさが全く違うものなので脳みその処理が出来ないのでしょう・・・。
太魯閣渓谷はすごく広大な場所ですし、スケールが大きすぎる場所なので、台湾の中でも遠く離れた場所にあるイメージを持つ人が多いようですが、意外にも台北から車なら2時間半で行ける場所(!)で、公共交通機関を使っても早ければ3時間ほどで行ける場所です😲 東京から大阪へ行くような感じ。
日本の観光客が「台湾の観光」と言うと、西側の主要都市ばかりに人気があって、東側にはなかなか足が向かないようですが、東側には是非一度は見に来て欲しい場所です。人生観が変わるくらい圧倒的なスケールの大自然を感じられますよ👍
太魯閣国家公園
太魯閣国家公園内はとにかく大きいです😲 台湾を南北に走る中央山脈の中にあり、南北に約38Km、東西に約41Kmという広大なエリアのことを指しています。そんな広大なエリアを指すため、何も下調べせずに太魯閣に到着したら「太魯閣って言ってもどこに行けばいいんだろう?」となってしまうだろうと思います。
今回はそんな太魯閣の中で、ツアーでも行くような定番のおすすめスポット+αまでご紹介します。逆に言えば、これ以上の場所に行きたければ太魯閣(タロコ)内で1泊して行かないと難しいと思います!私たちは次回行く時には太魯閣で宿泊しようと思っているので、そっちの方がオススメですが🤣
太魯閣の入口
まずは太魯閣の玄関口になっているこの場所から!既に入口から圧巻の風景が広がっていますよ♪
やっぱり観光に来たら、観光地の入口にある「名前の付いた標識」は写真に収めたいところ👍 太魯閣(タロコ)の場合には、いかにも歴史を感じそうな岩で出来た標識でカッコイイ😲 実は太魯閣(タロコ)は世界有数の大理石の産地だそうで、園内を周遊している間にもいたるところで大理石を見ることが出来ました。山の上の方の緑が剥げた場所に多かった印象です。きっとこの標識も大理石なのかな?
標識の奥には、いかにも中華圏の門構え。
この門が太魯閣(タロコ)の奥につながっている道。門には東西横貫公路と書かれていました。ここから太魯閣(タロコ)を通って西側の台中まで行くことが出来ます。もとになっているのは日本統治時代に作られた道だそうで、かなり歴史を感じる門でした。花蓮側から太魯閣(タロコ)に入っていく道は、昔はこの道だけだったとか。今では上の写真のように、右側に新しく大きめの道路が走っていて、太魯閣(タロコ)に入る時には、こちらの方が使われているようでした。既に一方通行になってましたからね。
門の奥にあったのは、荒々しく削られた洞窟のようなトンネル😲 このゴツゴツした感じがいかにも昔のものって感じですよね!しかし、見るからに今にも崩れてきそうな削り方…。とりあえず中に入るのはやめておきました🤣
周囲は既に何もない山、山、山…、という場所。写真で見えている橋を渡って左に入っていくと、いよいよ太魯閣(タロコ)の奥に入っていきますよ!
砂卡礑歩道
奥に入って一番最初に出てくるのが、太魯閣(タロコ)のメイン観光スポットの1つ『砂卡礑(シャカダン)歩道』です。歩道と名付けられている通り、今ではハイキングコースやウォーキングコースのような形で認識されています。
見てください、この絶景!
↑この写真に写った道を歩けるんです!最高ですよね!
・・・
あれ、どこに道があるか分かりませんか…?
・・・
!!!
そうです、右側の岩山と川の間に斜めに1直線のラインが見えますよね?実はここがウォーキングコース😲 そんじょそこらのコースじゃありませんよ。こんなウォーキングコースは世界中探してもきっと太魯閣(タロコ)だけなんじゃないでしょうか…! に見て行きましょう!
階段を下りていくと、先ほど1直線に見えた道まで出られます。ちょうど写真の中央部分をまっすぐ山の奥に向かう道が分かりますでしょうか・・・。ちょっと影になっていて見づらいかもしれません。
😲😲😲
↑スゴイですよね、これがその道です!この壁のゴツゴツと粗々しい様子を見れば、本当に山をくり抜いて作った道なのがよく分かります。こんな道がしばらく続くんです…!とんでもない労力をかけたことがよく分かります。この迫力を見れただけでも、太魯閣(タロコ)に来た甲斐がありました。
大きくガッツリとくり抜いている箇所もあれば、小さく控えめ(?)にくり抜いている箇所もありました。この迫力に負けず劣らず、周囲の自然の美しさも目に焼き付けたいものばかり…!
川の色はコバルトブルー😲
どこまでも続く山々…!
陽の光に照らされて、樹々の緑と岩肌の茶色がまた美しい…!
突然でてくる巨石に目を奪われることも…! 見たこともないような労力をかけて作られた道に、美しい大自然が拡がっていました👍 ここは「死ぬまでに1度は行きたい場所」の1つに入れたい場所ですね!
1つだけ気を付けておきたいことは、この砂卡礑(シャカダン)歩道だけじゃなく国立公園全体に対して言えることだと思いますが、ここは台湾原住民の1つである太魯閣(タロコ)族の土地である、ということです。砂卡礑(シャカダン)歩道も太魯閣族の生活路のため、他人の敷地に入り込んでいることを認識するようにしましょう。
燕子口と錐麓古道(Zhuilu Old Road)
燕子口も太魯閣(タロコ)の中で人気のスポットです!入口の様子からして子供の頃のように冒険心をくすぐられますよ♪
↑入口に通じる道は相変わらずゴツゴツとした荒々しさ😲 岩壁にネットが張り巡らされているのはきっと落石が多い場所だということ😨 十分に注意して進むようにしてください!
岩壁のゴツゴツ具合に怯んでいる間もなく、入口は真っ暗!この中に入って行きますよ!
ザ・洞窟✨
中は真っ暗なので写真を撮るには不向きな場所でした。床はしっかりと舗装されていますが、岩壁の荒々しさはまさに洞窟!ところどころ窓のように岩壁に穴が空いていて、外の様子を確認することが出来ます…。
窓からは河を挟んで隣の岩山がすぐそこに見えるのですが、いたるところに窪み?穴?が空いていました。洞窟を歩いているといたるところに燕が飛んでいるのですが、「燕(ツバメ)が穴に巣を作っているんじゃないか」ということから燕子口という名前が付いたのだそうです。実際にはこの穴に巣はないのですが🤣
私には全く理解できなかったのですが、水の浸食作用によって出来た穴だということでした(そもそも穴の出来方にも2つの説があるそうなので、完全には解明できていないようです)。きっと何千年、何万年という時間をかけて、この台湾という島が形を造っていく過程で出来たものなんでしょうね~。
ちなみに燕の巣は穴にはないのですが、洞窟の天井にはたくさんあるそうです。天井から時々落ちてくる糞にはご注意くださいね🤣
さて、燕子口の入口には錐麓古道(Zhuilu Old Road)という別の道もあります。それがコチラ↓
事前許可が必要なハイキングコースになっていて、私たちは行くことが出来なかった場所なのですが、入口となる吊り橋をご覧ください↓
wow…
これが入口😱
入口からして普通じゃないんです✨ 次回のリベンジを硬く誓いました!
この錐麓古道(Zhuilu Old Road)はもともと台湾原住民である太魯閣族だけが使っていた道です。当時は断崖絶壁に歩幅30㎝程度の道があったと言われていますが、日本統治時代にこの道が拡張され、今は錐麓古道(Zhuilu Old Road)として観光客にも開放されています。
ただし😤
全長10㎞、所要時間は7時間かかる道らしく、且つ、かなり困難な道程とのこと。体力のない人や心臓の弱い人、妊婦や子供はお断り。そのために既にお伝えしたような事前許可制になっているようです。
↑かなり細かく注意事項が書かれていました。実際に、毒蛇を含めてたくさんの野生生物と遭遇する確率が非常に高いようですし、落石にあうこともあるそうです。万全の準備をして行く必要がありそうです!!
・・・
・・・
興奮が冷めやらず、どうしてもどんな場所か知りたくなってしまったので、探してみたら見つけてしまいました・・・っ!!↓
万全の備えをしても恐ろしくて動けなくなる可能性アリですね…。ていうか、これよりもずっと細く険しい道を渡っていた太魯閣族ってスゴイ…。私は必ず機会を作りたいと思っていますが、ご興味ある人は是非👍 注意事項などが記載された公式ページのリンクも貼っておきますね!
日本時代の古い橋と太魯閣峡
既に見ていただいているように、太魯閣(タロコ)は大自然がそのまま残った圧巻の場所です。この場所を私たちの先人は当時の技術を使って切り開いてきたなんて、ちょっと信じられないような場所。ただし、やはり当時の技術だけでは落石もありますし、洞窟が崩れたりすることもあるみたいですね…。そんなわけで、古くて危険だと判断された場所は、現代技術をもって徐々に改修されているみたいなんです。
↑このトンネルなどはそれがよく分かる場所。左側の小さなトンネルと道路は過去に使われていたもので、私たちの先人が切り開いたもの。つまり右は最近開通したトンネルです。左側の過去のトンネルの中は観光用に開放されていて、中を歩くことも出来たので是非行って見てください。
そして、このトンネルを通している巨大な岩山。この岩山自体もすごく良い写真スポットになっていました↓
岩山と岩山の隙間から見える、もう1つ向こうにある岩山をのぞき込んでいる感じがすごく絵になりますよ👍 ですが太魯閣渓谷内は巨大な岩山が大きすぎて写真に収めづらい…。もう少し引いてパノラマで撮影した写真がコチラ↓
さらにスケールが大きな感じ😲
周りを見渡すと同じように、ドデカイ岩山と岩山の間を縫うように道路が通っています。この巨大さが写真だと伝わりづらいので、写真の下の方に少しだけ車が通る道路を写しているのですが、この岩山の巨大さが伝わりますでしょうか…。ていうか、この中に道路を通すってすごい技術だよなぁ・・・。
あまり写真のことには興味のない妻も、この時ばかりは「大きさが伝わらない…。」と納得いくまで何度もカメラを岩山に向けていました🤣
岳王亭
太魯閣の奥の方にある岳王亭。私としたことが写真を撮り忘れてしまいましたが…、この石碑からもう少し上った場所に中華圏によくある小さな建物があって、それが岳王亭。これ自体はどこにでもありそうなものなので、正直来なくても良いかなと思ったのですが、問題はその隣!
吊り橋…!
かなり迫力のある吊り橋がかけられていました。ロープで出来たような簡単なものではなく、鉄の鎖などでつながれているようだったのですが、橋に書かれた注意書きには、
最大8人まで!
と書かれていて、こんなに頑丈そうな橋なのに8人まで⁉ そんなに貧弱な橋なの⁉ と何だか無駄にプレッシャーをかけられた気分…。この時点で妻は参戦を辞退😅
吊り橋を渡ってみるとやっぱり美しい景色が見られます!
ただ、この吊り橋で一番興味を持ったのは渡った後にある小さな看板でした。
看板に書かれていたのは「この先のエリアには許可なく入るな!」という趣旨。しかし、入ろうにもあったのは、階段のようなそうでないような…、そんな獣道が看板の左側に続いていただけ。
「この先に今も太魯閣族が今も住んでいるのかな…?」なんて思わずにいられないような場所でした。
先に進んでみたかったのですが、やはりこの土地では私は部外者…。許可がないので、あきらめてもと来た吊り橋を渡ってすぐに帰りました。
↑せっかくなので吊り橋を渡って帰っている時の動画を撮影しました。とても美しい場所なので見てみてください👍
天祥
天祥は太魯閣の中で最も広い平地が拡がった場所で、ほとんどの観光客がここまで来て引き返していきます。太魯閣の中で東と西をつなぐ、いわゆる中継地点となっているようで、バスターミナルや駐車場、教会、ホテルなども用意されたエリア。更に奥まで進んでいくと、台中や南投(日月潭のあるエリア)まで行くことも可能です。
少々急な階段を上る必要がありますが、文天祥公園という見晴らしの良い場所もありました。
ここは観光客の来るような場所ではなさそうで誰も来ていませんでしたが、階段をのぼったところから後ろを振り返ると…。
ずいぶん山の中まで来たな~、と思わされました😲 そうそう、観光客は誰もいなかったのですが、もちろん天祥で暮らす方々には出会いました。例えば…、
お猿さん🐵
野生の猿のようでしたが、特に人間を警戒するような感じではありませんでした。1匹ではなく群れで行動していたので、逆にこちらが警戒してドキドキ。
階段を下りて戻ったところに、天祥のシンボルの1つ「天峯塔」も見えたので、ここで記念撮影を。
九曲洞
太魯閣(タロコ)で人気の観光地の1つ「九曲洞」。ここもド迫力の大自然を堪能できる場所です。既に入口からしてこの迫力…😲
左に見えるトンネルまで歩いている時に動画を撮影したのでコチラも↓
太魯閣(タロコ)は何をどうやって撮影しても、大自然の迫力は伝わってくるスゴイ場所。
トンネルの作り方も何ていうか…、けっこう崩れてきてたんですかね…。だから最近それを支えるために補強した、そんな感じを受けるトンネルというか洞窟。
緑色の網を見ると落石が多いんだろうな~と思わせてくれます。周囲の状況を見たら分かりますよね…、ゴツゴツしていて補強しているわけじゃなさそうですし。
😲😲😲
トンネルを1つ抜けるたびに、岩山がどんどんと迫力を増していきます!私の場合、この辺りになると、目のピント(焦点)が合わなくなってきてしまい、大きさが判断しづらいような感覚になっていました…、いつも見ているものと大きさが違い過ぎるものを見てきて、脳みそがオーバーヒートしてしまったんでしょうか…😲
ちなみに、九曲洞という名前ですが、私は勝手に9つのカーブを描くような道になっているのかと思っていたのですが、別にそういうわけではないそうです。「ウネウネした道がたくさんある」という意味を「9」という数字が表しているそうですよ👍 1つ勉強になりました。
長春祠
最後は太魯閣(タロコ)の中でも人気の写真スポット『長春祠(読み方:チャンチュンツー)』です。ここは本当は慰霊のための祠。
既に見てきたように、太魯閣(タロコ)のド迫力の大自然の中に、台湾の(そして、私達日本人の)先人たちはまさに命がけで道を作ってきました。200人を超える人たちが工事中に亡くなっているそうです。これだけの大自然の中に、100年前の技術で道路を作ることがどれほど難しいことか…。長春祠はその霊を慰めるための祠です。今では写真のように大人気の写真スポット。
↑長春祠の横に1直線に走る線が分かりますか?砂卡礑(シャカダン)歩道と同じく、ここも人が通れるような道になっています。私たちは今回は時間の関係もあり、長春祠の中までは行っていませんが、こちらも興奮するようなハイキングコースになっているそうですよ!
せっかくの写真スポットなので、長春祠と流れる滝をバックに記念撮影!なかなか良い写真が撮れました👍
太魯閣で宿泊してみたい!
残念ながら私たちはまだ行ったことがないのですが、「次に太魯閣に来る時に宿泊してみたい✨」と思っているのが太魯閣シルクスプレイスホテル👍 シルクスプレイス(Silks Place)は台湾の最高級ホテルチェーンで、台湾の主要観光エリアにホテルがあります。
さすがになかなかの料金(1泊最低3-4万くらい)するらしいのですが、太魯閣の大自然の中で1泊できるならそんなに悪くないな~と思う料金。次回、錐麓古道(Zhuilu Old Road)の断崖絶壁に行く時には、シルクスプレイスに宿泊することに決めています👍
太魯閣のガードレールに注意
太魯閣を散策していると、ひしゃげたガードレール、途中で切れてしまっているガードレール、周囲と比べてピカピカのガードレールをよく見ることになります。ガードレールは日本にいてもよく見ますし、山の中のガードレールなので管理が行き届いていないのは仕方ないよな~と思っていました…。
ですが、そんなガードレールを見つけたら要注意!そこは落石の名所である可能性が極めて高い場所です😨 実際に毎年何人も落石で死亡するそうで、現地の人はすごく用心するのに、観光客は知らなすぎるので、決まって観光客が被害に合うそう…。歩いていてもそうですし、車を停めていても被害に合うことがあるので、太魯閣で移動する際には落石の標識や痕跡に十分注意してください!
太魯閣に行くなら現地ツアーかタクシーをチャーター
私たちは花蓮観光の最中に行きましたが、太魯閣への行き方は色々あります。何といっても台湾で1番の観光地で、台湾の西側しか行くことのない日本の観光客でも、「太魯閣は知ってる!」というくらいの場所です。ただし、実際に行こうと思うと、「どうやって行くの?」となってしまうような場所。近くに鉄道の駅なんてない山の中ですからね…。
私たちのオススメは完全に以下の2択です。
- 事前に日本語の出来るタクシーを1日チャーター
- 日本語の現地ツアーに参加
現地に到着すると分かりますが、太魯閣内でのスポットとスポットの間の距離が長くて歩ける距離じゃない…。最寄りの駅からバスも出ていますが、本数も限られますし、停車場所も微妙です…。
現実的に日本から観光で行くなら、現地ツアーに参加するか現地でタクシーをチャーターして行くしかありません。ただし、現地でタクシーをチャーターしようと思っても、タイミングよく日本語を話すことが出来る運転手さんをチャーター出来るかどうかは「運」次第です。※中国語でやり取りできる人は全く問題ありませんよ!
それでは、最高の台湾観光を!それから最高に楽しい太魯閣観光を♪
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