北投温泉は台北に来る日本人の日帰り観光地として知られている。日本人の多くは、北投温泉にあるホテルが提供している個室の露天風呂を利用する(値段高めだがキレイ)か、公衆の露天風呂を利用する(安いがローカル感満載)かを体験してすぐに帰ってしまうと聞く。特に前者が多いとのこと。せっかく温泉に来たならゆっくり宿泊していけばいいのに…、と私は思うが、台湾旅行をする人の多くが1泊~2泊ということを考えると仕方ないかもしれない。
私たちは幸運にも現在はAirbnbを使って1週間ごとに宿泊先を変えている。今週は北投、次は淡水といった具合だ。いくぶん時間もあったので、今回はここ北投で1日かけてハイキングのような形で巡った3つのスポットをご紹介したい。
この3つは日本人の北投観光の定番になってもおかしくないようなスポットだと思う。
地熱谷:美しい青色の源泉
北投温泉の観光で外せない場所「地熱谷」。北投温泉の源泉だ。現地までは上り坂が続くものの、新北投駅から徒歩15分と、観光地としてはアクセスも非常に良いため、北投温泉に来る人の多くは一度は足を運んでいるのではないだろうか。
地熱谷の売りは青く美しい源泉…、ということだったのだが、残念ながら前日の豪雨によって青い源泉は茶色く濁ってしまって…。皆さんのリベンジに期待! せっかくなのでどんなところなのかだけご紹介しよう。
駅からちょっとした上り坂を進むと、15分ほどで地熱谷の標識が見える。
お土産屋さんを過ぎればすぐに…
源泉がドーーんと開ける。これが本当は美しい青色かと思うと見てみたかった…。ただし、このパノラマ写真からは確認しづらいが、源泉は約80~100度の超高熱だ。周囲はもくもくとした蒸気でいっぱいになっている。写真のような感じだ↓
5月時点で既に周辺は非常に暑かった😲 温泉地に来るのは冬の場合が多いと思うが、もしも真夏に来ることを検討している人は、恰好や来る時間(朝早くとか)などを考えて来ることをおススメしたい。ちなみに、入場料は無料だが、開門は午前9時からのようなので注意して欲しい。
【地熱谷】
住所:台北市北投區溫泉路
HP :台北観光局HP
北投文物館:台北で最古の日本家屋
地熱谷から歩くこと約20分。地図で見ると距離としては近く感じるものの、実際にはウネウネとした山道を進む必要があるため、少し時間がかかる。また、途中で見ごたえのある景色も特にないため疲れた😥
北投文物館では、日本と漢民族の文化財や当時の様子を説明・展示している。もともとは高級温泉旅館(佳山旅館という名称だったらしい)として建てられたものだけに美しく、また風情あるたたずまいが印象的だ。
入口は柵に北投文物館という表記がある形だったので、少し見分けがつきにくかった。
北投文物館は入場料が1人120台湾ドルかかる。入場料を払うと1人1人に短い靴下を渡される(要返却)のが新鮮だった。こちらの靴下が汚れないように、という配慮だろうか。館内がフローリングだったためか、ちゃんと滑り止めもついている。
恐らくこの施設で1番大きなお部屋。2階で食事をとるための部屋となっているようだ。
最後に北投文物館の最大のおすすめポイントをご紹介しよう。トイレだ笑 嫁はショッピングモールなどで何度か見ているらしいが、私は台湾で初めてウォシュレットを見た😲 2カ月以上いて初めてだ。それくらい台湾では激レアな設備なので、もしも北投文物館に来ることがあれば必ず利用することをおススメする笑 やはり久々のウォシュレットは気持ちのいいものだった(〃艸〃)ムフッ
【北投文物館】住所:台北市北投區幽雅路32號
硫磺谷遊憩区
北投文物館から更に歩くこと約20分だったと思う。今回のハイキングの目的地である硫磺谷遊憩区に到着。台湾の国立公園の1つである陽明山国家公園の一部だ。現地に行くとよく分かるが、いまだ火山活動が行われていて、現地ではボコボコと温泉が湧いていたり、こんなに開けた場所なのに硫黄のニオイがしている。ここが北投温泉の源泉だ。
敷地内は非常に広く、火山エリアのため進入禁止エリアが多い。荒々しく削れたような岩山がいかにも火山エリアということを教えてくれる。
そんな岩山を見下ろせるようなエリアの隣には、しっかりと整備された歩道もあるため心配はない。蚊も多いため、蚊避けのスプレーだけ用意しておいた方がいいだろう。台湾の蚊は強烈だ
ここも本来は地熱谷のように青い湖のように見えるのだろうか…。前日の豪雨が悔やまれる…。
この場所に住んでいるのかお散歩場所にしているのか分からないが、妻が猫を見つけて喜んでいた。しかも1匹ではなく家族(大きい猫も小さな猫もいた)のように連れだって歩いていた。そんな生き物を探すのもこの場所では楽しいかもしれない。
【硫磺谷遊憩区】住所:台北市北投區泉源路
情人瀑布:おまけ。小さな滝。
硫磺谷遊憩区のお散歩コースを端まで進むと、そこには小さな滝がある。もしもお散歩コースを端まで進んだ人は来てみてもいいだろう。ただし、ここを目的にして来るとちょっとガッカリするかもしれないくらい小さな滝だ。
最後に:アクセス、行き方について
私たちはハイキングを兼ねて現地に行ってみた。その際に思ったのは「車かタクシーで来れば良かったなぁ」ということだ。ハイキングに適したような自然に囲まれた道というわけでもなく、景色も普通の道路だし、ず~っと普通の道路を歩くならタクシーで良かったなぁと感じた。健康に気を使い、歩くことが目的でないならば、今後来られる皆さんは迷わず車を選択することをおススメする。
また、もしも北投温泉に数日滞在する人であれば、駅周辺の公園を散策するのもいいと思う。自然の中を歩ける公園や、手湯や足湯を楽しめる公園などもあるため、なかなかリラックス出来る場所も多いと思う。
それでは、楽しい北投温泉の旅を♪
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